情報のコーディネーター  第150号
     
         令和5年6月22日発行
         窮すれば通ず。 情報こそ反転の力なり。 コトバで心の壁を破れ。

                       今回の目次
               □  ロシアはどうなって行くのか

 
  ソビエト時代のロシアはアメリカと覇権を争う程の大国でしたが、西側諸国との経済格差
は広がる一方で、やがてロシア革命(1917年)が起源のソビエト連邦を自壊させるに至ります
(1988~1991)。
 
  ソ連瓦解の頃について日本人は殆ど知りませんが、多くのロシア人は経済的に塗炭の
苦しみを味わったとされます。

 どん底にあったロシア経済を建て直したのが、プーチンなのです。 
しかし、そのプーチンがどうしたことかウクライナという歴史的に兄弟のような国に侵攻して、
西側諸国から完全に孤立してしまいました。

  ロシア革命時には数百万というロシア人(多くは貴族など反革命派の人々)が、国内に留
まれば殺されるので国外を脱出してアメリカなどに向かいました。

 かって読売巨人軍のエースにスタルヒンという投手(日本初の300勝投手)がいましたが、
小学生だったスタルヒンはこの時日本に家族(父親は反革命派の陸軍将校)と共に亡命して
来たのです。
 スタルヒン一家は旭川に住み、スタルヒンは旭川中学(現旭川東高校)に進むと1年生から
エースとして鳴らし、やがて創業直後の巨人軍に沢村栄治と共にスカウトされます。


  もともとロシアは今でも移住する人が多い国で、過去20年間で500万人が海外に移住し
ています。
 ウクライナ侵攻後は、高学歴の若者や資産家などを中心に脱出が増えているのです。


 ロシアはどうなって行くのか。 
 
 連邦内の共和国は次々と独立して行き、ロシア自身は昔のモスクワ公国(ウラル山脈西
側のロシア平原にあった小さな国)に先祖帰りする可能性を指摘する学者もいます。

 このモスクワ公国というのはロシアの祖先のような国ですが、クリム汗国(1502~1783)と
いうモンゴル帝国の末裔に苦しめられた歴史を持っています。

  ロシアは結局、ロマノフ朝のエカテリーナ2世がクリム汗国を1783年に滅ぼした時に、
「タタール(モンゴル)のくびき」からやっと抜け出せたのです。

  一方、17世紀にウラル山脈を越えてシベリア征服を始めたのは、ウクライナ地方に現れ
たコサックと呼ばれるウクライナ人でした。  コサックはモスクワ公国をクリム汗国の襲撃
から守り、勢力の拡大に貢献したと云われます。

 
  次に、ロシアが弱まれば、北方問題の解決にチャンスが訪れることになります。
北方四島だけでなく、千島列島全部を取り戻せと云う人もいます。

  明治8年(1875年)の樺太千島交換条約によって、樺太と千島列島の内得撫島以北の
18島を交換して、千島列島全部が日本の領土となったのです。

 サンフランシスコ講和条約では、米ソのヤルタ密約は含まないとされましたし、
「日本は南樺太と千島列島を放棄する」と規定した第2条についても、ソ連が本条約の適用
される連合国に該当しないことから、批准した46か国はソ連による千島列島の領有を認め
ていないのです。

  ロシアは北方4島を不法に占拠しているのです。

  日本憲法の下でまず出来ることは、経済援助と4島に住むロシア人の帰化です。
将来的には、観光事業、漁業の推進を中心とした千島列島の開発が来るのだろうと
思っています。


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