インターネット行政書士のフロンティア戦略 第137号
平成29年5月25日発行
民事法務のフロンティアに鉱脈を目差すインターネット行政書士のマインドと戦略。
今回の目次
□ 高齢者学事始め その1 定年延長と老後の設計
高齢者学とは私が勝手に作った言葉ですが、要するに高齢者特有の問題を整理して、行政書士の
仕事に繋げることを考えようというものです。
高齢者特有の問題には、大きく分けますと以下のようなことがあると思います。
1 高齢者の身体の問題・・・・・老化とは何か。 身体の機能は加齢に伴いどのように変化するか。
2 高齢者の病気とその予防の問題・・・・・高齢者に多い病気とその予防。 精神栄養学について。
3 独居老人、社会的孤立、孤独死の問題・・・・・地域で見守り体制をどう構築するか。
4 老後の設計の問題・・・・・・心身の健康維持の為に老後の仕事を如何に見付けるか。
5 医療の問題・・・・・・薬漬けや長期入院をどのように回避して医療費を減らすか。
今日は定年延長と老後の設計について考えます。
平成25年4月2日から改正高年齢者雇用安定法(略して高年法)が施行されています。
この法律により定年が60歳から65歳に延長されて、65歳まで働けることになりました。
それまで65歳未満の定年を定めていた事業主は、次の3つの何れかの措置を選択しなければなら
なくなりました。 ただし、これは経過措置であり、経過措置期間の終了後は②に統一されます。
①定年の65歳以上引上げ ②継続雇用制度(勤務延長又は再雇用) ③定年制の廃止
現在のところ、多くの企業は②の再雇用を選択しています。
再雇用により65歳まで同じ事業所に勤められますが、労働条件の変更により給与は相当ダウン
することになってます。
さて、65歳定年制の狙いは、年金受給開始年齢(65歳)まで雇用を確保してブランクの期間を解消
することにあります。
しかし、65歳からは年金受給者になるとしても、体力や気力がそれほど衰えていない高齢者は沢山
います。
これまでも 60歳で定年になった人の中に老後の生活設計を立てていなくて、することがなく家にばか
りいて粗大ごみのように云われたり、うつ病を発症する人が結構多いと云われます。
理想を云えば、死ぬまで何か仕事をしているのが心身の健康にいいのです。
出来得ればボランティアのようなものではなくて、幾らか収入があり緊張感を持てるもので、かつこれ
までの経験を発揮して社会貢献出来る仕事がいいと思います。
そおいう仕事をどのようにして見付けるかです。
私は行政書士の資格を52歳の時に取り、開業したのは54歳の時です。 今から15年前であり、
バブル崩壊後の不況が底なし沼のように続いており、多くの人が早期退職を迫られていました。
私はクレジット会社時代に知った支払停止の抗弁について情報発信をして、今度は悪徳商法に騙
された消費者の側に立ってクレジットトラブル事案の解決支援をして見たいと思ったのです。
その頃は、何か問題があるとインターネットで調べるというスタイルが普及しつつある時期でした。
そこで、私はホームページを作成して、集客もネットで行うことにしました。
また、電子内容証明郵便というツールが日本郵政で開発されたのもその頃で、支払停止の抗弁の
作成・送達業務ほど電子内容証明郵便にぴったり適合した業務もありませんでした。
当初は月平均5、6件の内容証明郵便を書いていました。 1件1件が新して事案であり、お客様の
相談を契機に勉強して知識を深めそれをホームページに追加するという繰り返しで、有難く楽しい時期
を数年過ごしたのでした。
世の中には法律の隙間のような陰の世界があって、そこで泣き寝入りをさせられたり、弁護士から
見放されている気の毒な経済的弱者が少なからずいたのです。
それぞれの定年退職者には他の人より詳しい専門領域があると思いますが、それを今度は詳しく
ない人達の為に使うという発想も一つの参考になるのではと思い書いて見た次第です。
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