インターネット行政書士のフロンティア戦略  第160号   
                    令和3年3月8日発行
         
民事法務のフロンティアに鉱脈を目差すインターネット行政書士のマインドと戦略。

                      今回の目次
                □
 サイトカインストームとは何か



 新型コロナウイルスは、東アジア土着の風邪(普通感冒)ウイルスの変異株です。
もともとコウモリが宿主でしたが、変異により感染力(増殖能力)を強めた結果、2020年1月に
初めて人に移ったのが確認されたのです。

 変異により風邪ウイルスより感染力が6倍になったとはいえ、多くの人は無症状で終わり致
死率も高くないので、そんなに恐れる必要はないと云われています。


  とはいえ、基礎疾患のある高齢者が、突然重症化して亡くなるということが起きています。
それはどういう理由によるのでしょうか。

  一つは血栓症によるものです。
人体にウイルスが侵入すると、細胞からサイトカインという物質が分泌して、免疫細胞にウイル
ス攻撃を指示します。

  ところで、ウイルスの感染力が強い場合、サイトカインストーム(免疫の暴走)と云い、過剰
な反応によりサイトカインのバランスが崩れる(免疫や炎症の調整をするサイトカインではなく、
真逆の炎症性サイトカインを多く分泌してしまう)ことがあります。 

  このサイトカインストームが全身的に血栓を作り、それが血管により運ばれて、肺血栓塞栓症、
心筋梗塞、脳梗塞、下肢静脈血栓症を発症させていたのです。

  糖尿病などの基礎疾患があり肥満で喫煙者の高齢者ほど、肺梗塞や心筋梗塞が重症化し
やすいと云われます。

  新型コロナウイルスに感染すると味覚や嗅覚に障害が出ますが、これも味覚や嗅覚の神経
を司る血管が血栓で詰まることで起きていたのです。

 
  従来、高齢者が肺炎を重症化して死亡に至るのは、、新型コロナウイルスがACE2受容体(腸
や肺の血管に多い部位)から人体に侵入する際、血管を傷付けそれを修復する為に出来る小さ
な血栓が原因と考えられていました。
 
 しかし、亡くなった人の血栓中に好中球の死骸が多く見付かったことから、全身的に作られてい
ることが分かったのです。

  好中球は白血球の一種で、ウイルスの増殖能力が強すぎる場合、止むにやまれず、自分の細
胞膜を破ってNETsという物質を放出し、ウイルスを殺す他、血小板や赤血球も捕獲して、血小板
凝集を作るのです。

  これを自爆的放出と云い、「肉を切らして骨を断つ」という捨て身の戦法を採ったことを意味し、
感染した部位を封じ込めようとして全身的に血管内血栓を作るのです。

  しかし、その結果、宿主(しゅくしゅ)を死なせてしまったのでは、ウイルスも死ぬことになり、
これは共存関係の破壊であり、本来の免疫システムからの逸脱に他なりません。

 サイトカインストーム(免疫の暴走)には、そおいう意味が含意されていたのです。

 
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