インターネット行政書士のフロンティア戦略 第162号
令和3年6月10日発行
民事法務のフロンティアに鉱脈を目差すインターネット行政書士のマインドと戦略。
今回の目次
□ 施設入居の高齢者と体重減少
私と任意後見契約を締結しているAさんは、有料老人ホームに入居して6年が経ちますが、
気になることが一つあります。
入居時に60キロあった体重が今では44キロまで減っていることです。
6年で26%も減少しており、年平均では4.3%の減少率です。
ホームの食事は3食とも専属管理栄養士が決めたカロリーや栄養素に基づく合理的なメニ
ューになっているのに、77歳のAさんはなぜこんなに痩せたのだろうと素朴に思います。
最近、施設に入居する高齢者が低栄養傾向にあると聞きます。
低栄養を判定する数値としては、以下の3つがあります。
イ BMI値 BMI値の計算式は、「体重÷身長÷身長」
18.5未満の人が低体重とされます。
AさんのBMI値は16.1でしたから、低体重ということになります。
ロ 体重の減少率 6ヶ月以内に2~3キロの減少 又は1~6月以内に3%以上の減少
Aさんの場合1年で4.3%の減少です。
ハ 血清アルブミン値 3.8以下は低栄養の可能性がある
Aさんは正常値
以上から、Aさんは低体重であり、低栄養傾向と判定されてもおかしくない数値を示して
います。
では、なぜ、あんなにいい食事なのに低栄養傾向となったのか。
要因としては、社会的要因、精神的要因、加齢による要因、疾病による要因があります。
Aさんに基礎疾患はなく、考えられる加齢による要因として消化吸収率の低下があります。
最近の研究でも、食べている高齢者が痩せるのは、摂取量より実際の消費量(消化吸収
量)が低い場合であるとの報告があります。
私の素人的判断として、加齢による消化吸収率の低下ではないかと思われますので、甘い
お菓子類を間食として提供してはどうかと提案しているところです。
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