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低カロリーで栄養抜群のコンブ
コンブ目コンブ科 学名 Laminariaceae Bory
北海道に産するコンブは、昔から日本人の食生活に欠かせない食材でした。 古くは
室町期の「庭訓往来」に宇賀昆布が、蝦夷の花として紹介されています。 函館の近海で
取れる宇賀昆布が、日本海経由(コンブ・ロード)で京都の将軍家に献上されていたのです。
宇賀昆布はマコンブと呼ばれるものです。 江戸期には北前船がこのコンブ・ロードを盛
んに往来して鰊など共にマコンブを大阪まで運んでくるようになり、マコンブの問屋が大阪
に軒を連ねるようになります。 大阪の人はだし汁にマコンブを好んで使用しました。
大阪のうどんやそばの汁が関東に比べ薄味なのは、マコンブをだし汁にしている為です。
コンブにはマコンブの他に羅臼コンブ、利尻コンブ、細目コンブ、日高コンブなどがあります
が、中でもマコンブが最高級品とされます。 大阪が甘みのあるマコンブなのに対して、
京都の懐石料理では上品な味の利尻コンブが使われ、関東では濃厚な味の羅臼コンブが
だし汁とて使用されています。
コンブの栄養素の特徴は、ミネラル・ビタミン類が大変に豊富なことです。
牛乳に比べて、カルシウムは5倍、カリウムは20倍、カロチンは100倍、ビタミンAが7倍、
ビタミンB1が10倍、ビタミンB2が4倍という含有量です。 まさに海の野菜なのです。
<コンブの栄養素> 食材100g当たり
カルシウム 430mg
食物繊維(アルギン酸) 36.8mg・・・・便通を促進、大腸がん・動脈硬化の予防
カリウム 5,200mg・・・・むくみの改善、高血圧の予防
ビタミンA 780μg
ヨウ素・・・・・・基礎代謝の活発化、たんぱく質や脂質・糖質の代謝促進。
フコダイン・・・胃の炎症や潰瘍の予防・修復、肝機能の向上、
がん細胞を死滅させ体内のリンパ球を活性化、
グルタミン酸・・・・脳の機能を活性化、ボケや痴呆の予防
※ 最近、マコンブの仮根(ガニアシ)に育毛・発毛の効果があることが確認されました。
2008.12.25